松阪証券 社長日記
企業人として、三重県で生業を営む者として、日々の発見、気づきなどを気まぐれに書きとめて行きます。
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「鎖国」か、「開国」か? 迷走する日本のグローバル化
近年、日本でもグローバル化に対する要求が高まりつつありますが、賛否両論。個人的にもその是非については決めかねるところがあり、非常に結論が出しにくい問題です。分野を特定して議論すると良くわかるのですが、日本ではほとんどの場合、利害関係が対立しても正義の名のもとに門戸を閉じる方向で意見がまとまりがちです。

さて、先週の金曜日の時事通信社「内外情勢調査会」にて、元国連大使であり学習院長、波多野敬雄氏お話しを聞く機会を得ました。ご講演のタイトルは「日本の常識、世界の非常識」。歯に衣着せぬご指摘は爽快ではありましたが、我が国の眼前に山積する問題の多さ、大きさに、考えさせられるところが少なくありませんでした。

行き詰まりの我が国を象徴する事象として、まずは外国人記者数について。バブル経済華々しい時代と比較すると、日本に駐在している外国人記者はすでに半減しているそうです。対して今や大国の仲間入りをした(しつつある)中国は3倍に。中長期的な世界の発展は、アジアが主導権を握ることになると思われますが、このアジアの成長から日本は除外されているようです。

また、米国外交誌の「フォーリン・ポリシー」がランキングする国際貢献度において、日本の定位置はビリだそうです。この国際貢献度ランキングは、先進国21か国を「貿易」「投資」「援助」「環境」「移民」「平和」の6つの基準で査定するもので、我が国の「移民」や「平和」はほとんど零点。その他の分野でも、世界の目でみると非常に厳しい採点がされており、実態を見せつけられた小生は少々ショックでした。おそらく、「そんなはずはない、誤解されている」と感じる日本人がほとんどでしょう。

6項目の評価が厳しい理由について、詳しい解説もしていただきましたが、非常に長くなりそうですので今回は割愛させていただきます。いずれにしても、我々日本人が常識として捉えている事象が、世界から実ると非常識に映っているわけです。これは大問題です。現状を放置すれば、アジアの成長から取り残されるだけでなく、世界の単なる小国に、さらには孤立してしまう可能性もあるでしょう。

そもそも、日本国民の98.5%は依然として「ヤマト民族」です。この単一民族が形成する国家は先進国では稀だそうです。だからこそ、国民が一致団結して事に当るには良いのですが、視点も同一化しやすい。困難な時期や成長期には無類のパワーを発揮することが出来ても、一旦守りに入ると悪循環となり、世界の目には奇異に映るのでしょう。

誤解なきよう。小生はここで「鎖国」か「開国」かを論じているのではありません。もちろん、それは今後も国民が議論していかなければならない課題です。しかし、議論を戦わせる前に、世界からは厳しい評価が下されていること、時として「日本の常識は世界の非常識であること」を国民一人一人が認識する必要があると感じました。その上で、これからの日本が歩むべき道を議論すべきだと思います。

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プロフィール

証券人(しょうけんびと)

Author:証券人(しょうけんびと)
約13年間の大和証券勤務を経て、1998年1月松阪証券に入社
2006年4月代表取締役社長就任
現在に至る



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