松阪証券 社長日記
企業人として、三重県で生業を営む者として、日々の発見、気づきなどを気まぐれに書きとめて行きます。
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もっとシンプルに!! 証券優遇税制の延長議論
サブプライム問題に揺れる世界株式市場ですが、株価下落を契機に「証券優遇税制」の延長議論が活発化してきました。言うまでもなく、我々証券会社は延長賛成派ですが、なにやら複雑怪奇な方向へ進む可能性もあるようです。

世の中の諸制度を複雑化したがるのは、日本人の特性なのでしょうか。ここに至るまでの証券税制も紆余曲折。源泉分離課税が廃止され、申告分離に一本化された譲渡益課税ですが、証券会社に「特定口座」が導入されたことで、本来確定申告すべき個人投資家の利便性を考慮したこと自体に異論はありません。しかしながら、税務署の手を煩わすことのないこの「特定口座」制度があるのをいいことに、非常に身勝手な議論が交わされていると感じるのは小生だけでしょうか。

我々の業界のみならず、IT化が進行した現代社会において、制度改革には殆どといっていいほどシステム修正のための追加費用が必要となってきます。業務システムの修正や追加には、意外にお金がかかるのです。最近議論されている制度が導入されるとなると、悲鳴をあげる証券会社も出てくるでしょう。

しかしながら、政府・与党のみならず、世の先生方はそんなことお構いなし。複雑怪奇で付け焼刃的かつ継ぎ接ぎだらけの改正案を次々に提案し、その事務的な処理を「特定口座」に押付けようとしてきます。本来なら、税務署の事務処理負担が増えるはずなのですが、「特定口座」の利用状況から考えますと税務署への影響は軽微です。「特定口座」が存在しなければ、確定申告の季節に税務署は通勤ラッシュ並みの賑わいになるはずです。

こんなことを続けていると、システム投資倒産や撤退が増加し、金融業界や金融システムの寡占化が進むのは目に見えています。それとも、それも政府や大手企業の狙いなのでしょうか。性格が素直(?)な小生でも、ひねくれた疑いを持たずにはいられません。

今回の議論活発化も、近視眼的で選挙対策の色彩が濃いのでしょうか。もっと長期的な視点で、日本経済を活性化するための政策を打ち出して欲しいと思います。その視点が投資家にとっても魅力的であり、「貯蓄から投資へ」の流れを後押しするはずです。先生方、即刻、複雑怪奇な付け焼刃的かつ継ぎ接ぎだらけの制度改革議論はお止め下さい。「シンプル・イズ・ベスト」です。

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

私、個人的には、以前の源泉分離課税は「好き」だったのですが。源泉分離課税に戻して欲しいなと思ったりしています。
しかし、スブプライムローンの影響は大きいですね。身近な方々には、少し株が怖くなっている様子の方も多いです。
税制同様、自分にとっての「投資」の考え方を、しっかりと持つべきだと感じます。
【2007/11/30 20:24】 URL | 出口 茂 #- [ 編集]


出口様
コメントありがとうございます。
サブプライムローンの問題は、一種の「バブル崩壊」又はその兆しだと理解しておくべきです。今となっては、そんな甘い見通しで住宅を購入するなど、狂気の沙汰だと思えてくるはずです。先進国の株式市場は、来年もこの問題に右往左往するでしょう。
【2007/12/03 09:24】 URL | 松江 茂 #- [ 編集]


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プロフィール

証券人(しょうけんびと)

Author:証券人(しょうけんびと)
約13年間の大和証券勤務を経て、1998年1月松阪証券に入社
2006年4月代表取締役社長就任
現在に至る



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