松阪証券 社長日記
企業人として、三重県で生業を営む者として、日々の発見、気づきなどを気まぐれに書きとめて行きます。
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我が国の財政 ~家計にたとえたら~
先週の木曜日(5月19日)、地元の財務事務所の方のお話をお聞きする機会を得ました。講話の内容は、「我が国の財政」について。皆様ご存じの通り、わが国財政は危機的な状況です。現状を家計に例えるといったいどうなるのか… 非常にわかりやすい説明だと思いますので、紹介しておきます。

平成23年の一般会計を1カ月分の家計、世帯月収(税収+税外収入)を40万円とすると、必要経費(一般会計歳出)はその倍近い77万円。その内訳は家計費59万円(基礎的財政収支対象経費)、うち14万円は田舎への仕送り(地方交付税等)、残り18万円はローンの元利払い(国債費)となります。既に皆さんお気づきだと思いますが、これでは家計は赤字となります。ですから、不足分37万円は借金(公債金収入=国債の発行額)により仕方なく帳尻合わせをしています。ご自身に当てはめてみてください。月収が40万円しかないのに、贅沢三昧で1カ月の支出は77万円。普通の家庭であれば、この時点で新規のローンを組むことは不可能、つまり破産です。しかしながら、これはたとえ話。一般家庭と日本の財政は違いますので、今も新規のローン(国債の発行)が可能となっています。

それではこの家計(財政)、いったいどれくらいのローン残高(公債残高)を抱えているのでしょうか? 皆さん、覚悟してお聞きください。月末(平成23年度末)のローン残高は何と6,661万円。もし仮に、あり得ないことですが、必要経費をゼロにして月収の全て(40万円)をローン返済に充てたとしても、166か月以上、つまり財政に当てはめると13.8年以上の年月が必要となります。そうです、家計であれば間違いなく自己破産、民間企業であれば倒産は確定的です。

そろそろ真剣に取り組まないと、我が国は確実に没落の一途をたどることになるでしょう。自分で書いていて、なんだか気分が悪くなってきました。次回は明るい話題にできるといいのですが…

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この記事に対するコメント

たいへん興味深く読ませていただきました。
1つ質問です。
家計が「税収+税外収入」40万円で、世帯月収は(GDPの)500万円になるのではないのでしょうか?
【2011/05/28 00:40】 URL | hiro #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> たいへん興味深く読ませていただきました。
> 1つ質問です。
> 家計が「税収+税外収入」40万円で、世帯月収は(GDPの)500万円になるのではないのでしょうか?

コメントありがとうございます。データは財務省の「日本の財政関係資料」から抜粋しており、ご質問の回答が正確なのかどうか確信はありませんが、私なりにはこう理解しております。もし仮に、年収にしますと40万円×12か月=480万円。必要経費総額は77万円×12か月924万円。ですから不足分480万円-924万円=444万円が年間の不足分、つまり借金になります。そして、ローン残高は6,661万円×12カ月=7億9,932万円。ですから経費をゼロにしたとしても返済には7億9,932万円÷480万円=166.525年の歳月が必要になるということです。

また気が向いたらブログ読んでください、よろしくお願いします!
【2011/05/30 07:17】 URL | 証券人(しょうけんびと) #- [ 編集]


お返事ありがとうございます。
説明不足で申し訳ございません。

日本の財政を家計に当てはめるとき、いつも疑問に思うことがあるのです。
それは1400兆円あると言われているタンス預金をどう考えたらよいかです。
「政府の借金が668兆円あっても、1400兆円の個人の金融資産があるからまだ大丈夫」といった話を聞くことがあるのですが、
これを家計に当てはめると、年収が(GDPの)約500兆円あるにもかかわらず、家計には(税収の)48兆円しか入れていない。
経費は92兆円なので、しかたなくタンス預金から44兆円を毎年取り崩しているのかな?と理解しています。


なお、お返事いただいた
>ローン残高は6,661万円×12カ月=7億9,932万円
と12ヶ月かける必要はなくて、
ローン残高は6,661万円でよいかと思います。

いかがしょうか?

【2011/06/01 00:53】 URL | hiro #- [ 編集]

Re: タイトルなし
またまた、コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、本文に一部誤りがありました。
直ちに、本文の流れに従い、訂正させて頂きます。
誠にありがとうございます。

誤)
月末(平成23年度末)のローン残高は何と6,661万円。もし仮に、あり得ないことですが、必要経費をゼロにして月収の全て(40万円)をローン返済に充てたとしても、166か月以上、つまり財政に当てはめると166年以上の年月が必要となります。
正)
月末(平成23年度末)のローン残高は何と6,661万円。もし仮に、あり得ないことですが、必要経費をゼロにして月収の全て(40万円)をローン返済に充てたとしても、166か月以上、つまり財政に当てはめると13.8年以上の年月が必要となります。

また、個人金融資産をどのように考えるかは、日本人の目から見た場合と、外国人の目からみた場合で変わってくるのではないでしょうか。外の目から見た場合、財政赤字を埋めるために個人金融資産が充てられているわけですから、個人金融資産は日本のタンス預金だという考え方で問題ないと思います。ですからこれそのものは、外国為替相場に直接的に影響を及ぼす(円相場下落)要因になりません。しかしながら、内の目から見ますと財政赤字は政府が抱えるものであり、個人金融資産はあくまでも国民が保有する「円」です。ですから恐ろしいのは、国民がこの危うい状態に気付いた時かもしれません。現在、個人金融資産の内、銀行の預貯金が占める比率は54%程だと記憶しています。そして、その資金で銀行が国債をせっせと購入しているからこそ、この図式が成り立っているのだと思います。あり得ないことですが、この預貯金比率が欧米先進国並み(10~35%)に低下したとすると、日本国債は大暴落し、外為市場でも円相場急落と言うことになるでしょう。もちろん、日本人の国民性から考えると、一朝一夕で起こり得ることではありません。

そうそう、GDPはフローですが、個人金融資産はストックです。ですからGDPを年収だと考えるのは、ちょっとおかしいような気がします。間違っていましたらスミマセン。いずれにしましても、これからも宜しくお願いします!

> お返事ありがとうございます。
> 説明不足で申し訳ございません。
>
> 日本の財政を家計に当てはめるとき、いつも疑問に思うことがあるのです。
> それは1400兆円あると言われているタンス預金をどう考えたらよいかです。
> 「政府の借金が668兆円あっても、1400兆円の個人の金融資産があるからまだ大丈夫」といった話を聞くことがあるのですが、
> これを家計に当てはめると、年収が(GDPの)約500兆円あるにもかかわらず、家計には(税収の)48兆円しか入れていない。
> 経費は92兆円なので、しかたなくタンス預金から44兆円を毎年取り崩しているのかな?と理解しています。
>
>
> なお、お返事いただいた
> >ローン残高は6,661万円×12カ月=7億9,932万円
> と12ヶ月かける必要はなくて、
> ローン残高は6,661万円でよいかと思います。
>
> いかがしょうか?
【2011/06/01 07:22】 URL | 証券人(しょうけんびと) #- [ 編集]


お忙しいところ、ご丁寧にご回答ありがとうございます。

私は経済の素人なので、おそらく私が分かっていないのだと思いますが、
GDPはフロー=家計の年収
個人金融資産はストック=タンス預金
ということにはならないのでしょうか?
「GDPを年収だと考えるのはおかしい」理由が分からないのです。
勉強不足ですみません。

ちょっと、Yahoo知恵袋でも聞いてみることにしました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1363596643

納得できたらご報告させていただきます。
【2011/06/02 01:31】 URL | hiro #- [ 編集]


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証券人(しょうけんびと)

Author:証券人(しょうけんびと)
約13年間の大和証券勤務を経て、1998年1月松阪証券に入社
2006年4月代表取締役社長就任
現在に至る



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