松阪証券 社長日記
企業人として、三重県で生業を営む者として、日々の発見、気づきなどを気まぐれに書きとめて行きます。
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独立自尊の町 福島県「矢祭町」
我が国には、こんなすごい自治体が存在するなんて知りませんでした。当ブログでも度々取り上げております月刊誌「致知」の6月号にて、その存在を知り感銘を受けたことから、早速皆様にも紹介したいと思います。

その自治体の所在地は福島県白川郡矢祭町。茨城県との県境にあります。人口7千人弱のこの町は、国家を上げて市町村合併の荒波が押し寄せる中、平成13年「合併しない町宣言」を行なった異色の自治体です。合併しないこと自体の是非については、地方自治について薄学の小生が論じるべきではありません。また、それぞれの市町村の状況により、合併の是非についての判断も異なるべきです。人々の暮らしがより豊かになるための選択が、「合併しない町宣言」だったのです。

前町長の根本良一氏は、6期24年もの間首長を務めさまざまな改革を断行され、昨年勇退されました。前町長が最初に着手したのは140名いた職員数。ご本人を含め70名まで削減し、10億円を6億円に!! 嘱託社員も全廃し、トイレ掃除からお茶汲みも職員自らが行っているとのこと。一人あたりの仕事量は増えているはずですが、超勤手当は10分の1以下になったそうです。前町長曰く、「ただ楽が出来なくなっただけです」。元々世間には、一般的な「公務員は働かない」と言うイメージが染み付いています。しかし、矢祭町では助役も教育長も職員と一緒になって掃除をしている。その姿がテレビや新聞で報道され、全国的に注目を集め始め、町民からは褒められ、職員は益々やる気になって行きました。

小生が最も驚いたのは、矢祭町が365日働く年中無休の役場だということ。それも、職員の皆さん自ら申し出により、実現したそうです。さらには、平日の窓口業務も一般的な8時~17時ではなく、7時30分~18時45分まで行なっており、正に町民のための役場を実践していらっしゃいます。一人暮らしお年寄りには、出張役場のサービスも。図書館の設立に際しては、当然のことながら建設費、書籍購入費が問題に。職員から「町長、全国から本を公募するのはどうでしょう」と提案があり即実行。送料まで負担してもらい、43万冊もの書籍が集まりました。図書館の名前は「矢祭もったいない図書館」。寄贈者全員のお名前が、館内の廊下に刻まれているそうです。

会社でも役場でも、仕事の楽しさ、自主性・創造性を発揮する快感、つまり「自己実現の欲求」を満たす経験をした社員・職員は、正に「水を得た魚」です。小生も、リーダーの果たすべき役割について再考させられました。また、小社のみならず、我が町の自治体も大いに見習うべきです!!

前町長をはじめとする自治体職員の皆さんのこれら努力の結果、妊婦さんの検診は無料、保育費、給食費は他の自治体の4分の1~半分。おまけに町立の幼稚園や保育所は働くお母さんたちのために、7時25分~18時45分までやっているそうです。何かと話題になる介護保険料も全国平均の3分の2以下で、全国で8番目の安さを実現しています。これからの地方自治のテーマである、少子高齢化対策モデル自治体ですね。

経営と地方自治。その形態や目的はやや異なりますが、組織の長である経営者・首長のリーダーシップ、組織に所属する社員・職員の自主性・創造性の尊重、サービスの提供先であるお客様・住民の利便性向上など、組織運営のノウハウや要点に大差は無いようです。まずスタートはリーダーシップから。そういえば根本前町長、前職は家具屋(家業)の経営者だったそうです。その経験が、地方自治にも大いに生かされたのでしょう。

またまた、多くのことを学ばせて頂きました。日々反省です。

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この記事に対するコメント

アイデンティティを持ってがんばると言うことは本当に素晴しいことだと感じます。名古屋も本当に素晴しい文化を持っているので、もっと自信を持って素晴しい町になると良いのにと、いつも感じてます。しかし、大阪府もそうですが、あれだけ巨大になると、変える事はなかなかしんどいでしょうね。
小さな会社でも、強烈な抵抗勢力に遭遇します。そのような時は、やはり、リーダーの器がモノを言うような気がします。
【2008/05/16 11:45】 URL | 出口 茂 #- [ 編集]


出口様
コメントありがとうございます。
当地松阪市も、私の自宅のある明和町も、ぜひ矢祭町を訪問してベンチマーキングして欲しいと思いました。職員さんたちの楽しそうに働く姿に驚くはずですね。楽しく働ける職場は、サービスの提供を受ける側からも高い評価を受けるはずです。
【2008/05/16 13:02】 URL | 松江茂 #- [ 編集]


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プロフィール

証券人(しょうけんびと)

Author:証券人(しょうけんびと)
約13年間の大和証券勤務を経て、1998年1月松阪証券に入社
2006年4月代表取締役社長就任
現在に至る



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