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松阪証券 社長日記
企業人として、三重県で生業を営む者として、日々の発見、気づきなどを気まぐれに書きとめて行きます。
臭い物には蓋をした結果が、57.6%なのでしょうか?
記憶に新しいところですが、11月16日厚生労働省が発表した「平成22年度大学等卒業予定者の就職内定状況」によると、10月1日現在、大学卒業予定者の就職内定率は57.6%で、前年同期を4.9ポイント下回りました。このデータ、詳しくその調査対象を調べてみると、そこには驚くべき事実、実情があるとか… 小生自信で確認したわけではないのですが、なんと調査対象になったのは、国立大21、公立大3、私立大38、短大20、高専10、専修20校。大学は東大、一橋、早稲田、慶応、上智、東工大、津田塾と一流大学が軒並み名を連ね、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)クラスでも中央大しか調査対象となっていなかったそうです。

ということは、実際の内定率はいったい何パーセントだったのか。そして、現状はいったいどうなっているのか… 全大学生に対象を広げれば、現在でもおそらくは公表の数値を上回ることは無いでしょう。「臭い物には蓋をする」ではありませんが、57.6%が実態とはかけ離れたデータだと予想することは、容易なことです。勝手な推測ですが、せいぜい40%程度だったのではないでしょうか。

2010年年の暮れ。今年も小社など地場証券にとっては厳しい一年間でしたが、それでも会社が存続していること、仕事があることに感謝。同業他社と比較し、小社は規模こそ最低レベルではありますが、財務体質(自己資本比率)ではトップレベルを維持することができています。これも一重に諸先輩が残してくれた蓄積のおかげ… 改めて尊敬の念、感謝の気持ちを大切にしなければならないと感じた年の瀬でした。

皆様、今年も一年間お世話になりました。良いお年をお迎えください!


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相場格言によると… 「卯(うさぎ)は跳ねる」
当たるも八卦、当たらぬも八卦。株式投資をどう捉えるか、投資期間の長短、資金の性格や投資目的により変化しますが、いわゆる投機目的で株式投資を考えたとき、それは伸るか反るかの勝負事。しかし、完全に自信を失ってしまった当世の日本国民。情けないことですが、もはや神頼みしか残されていないのでしょうか… 押し迫った2010年、年の暮れ。藁にもすがる思いで、おそらく江戸時代の米相場が由来の相場格言が取りざたされています。

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」。他にも、「戌亥の借金、辰己で返せ」という格言もあり、戌亥の年は底値になりやすく、辰巳の年は天井になりやすいという経験則から出たとか…

今年は、「寅(とら)千里を走り」の格言どおり、日経平均は9月1日の8,796円を底に上昇に転じ、日経平均は1万円の大台を回復。「千里を走り」と表現するには迫力不足は否めませんが、来年に向けて欲は禁物。何しろ「卯(うさぎ)は跳ねる」の2011年はもう目の前です。そして、2012年、2013年は「辰巳(たつみ)天井」へ。

データ面での裏付けもあります。大和証券さんによると、戦後東証再開来1949年から2009年、60年間5周期になりますが、「卯(うさぎ)は跳ねる」卯年の年間騰落率単純平均は+23.1%で第3位。翌年以降の「辰巳(たつみ)天井」辰年は+29.0%で第1位、巳年は高値波乱でわずか+4.8%なのです。不思議なことに、格言通りの相場展開になっているではありませんか! さらに次の年「午(うま)しり下がり」の午年は▲7.5%。因みに年間騰落率単純平均がマイナスの年は、午年と丑年。これまた「丑(うし)はつまづき」の格言通り。これは中々、信頼できる格言かも!!

当たるも八卦、当たらぬも八卦。あなたも株を枕に、年を越してみてはいかがでしょうか。久しぶりに、良い初夢が見られるかも… 言うまでも無く、「一富士、二鷹、三なすび」が幸運のシグナルです。


山中正竹氏からの贈り物
当ブログで紹介しました山中正竹氏執筆の「小さな大投手」が出版されました。
小さな大投手

山中正竹氏に関する過去の記事は、下記のURLをクリックしてください。
http://matsusaka.blog111.fc2.com/blog-entry-281.html
http://matsusaka.blog111.fc2.com/blog-entry-286.html

実は画像のこの本、ご本人から直接お送りいただいたものです。チョッと(実はかなり)うれしいサプライズだったので、直筆のメッセージも添えて携帯のカメラでパチリ。かなりの達筆です。字を拝見しただけで、かなりの人格者であることが、うかがい知れます。小生も小中学校時代は野球に熱中していましたので、「小さな大投手」にお会いし、お話をお聞きすることが出来ただけで感激でしたが、サイン入りの著作をお送りいただき、良い記念、いやいや小生の「お宝」になりました。
謹呈

野球ファンのあなたなら、この価値、ご理解いただけますよね。山中さん、本当にありがとうございます。手垢をつけるのは惜しい気がしましたが、読ませていただいてまたまた感激。山中氏にお会い出来たこと、お話をお聞きしたこと、そしてお送りいただいたこの本、くどいようですが小生の「お宝」です。大切にしたいと思います。


教科書で見たことありませんか?
師走のあわただしさに、ブログの更新が滞っていました(反省です)が、久しぶりにアップします。継続は力なり! 

さてさて、この画像。皆さん、どこかで見たことありませんか? そうです、中学校か高校の教科書に掲載されていたはずです。
解体新書

ズバリ、この書物は、杉田玄白の「解体新書」です。杉田玄白は江戸時代の蘭学医ですが、オランダ語医学書『ターヘル・アナトミア』をもとに死体の腑分けを実見、解剖図の正確さに感嘆します。そして玄白はこの『ターヘル・アナトミア』を和訳し、安永3年(1774年)に『解体新書』として刊行するに至りました。印刷物ですので、日本各地に現存するはずですが、小生も本物を見るのは初めてでした。

この「解体新書」が展示されていたのは、岐阜県各務原市のエーザイ川島工園(工場と公園から作った造語だそうです)内にある、内藤記念くすりの博物館です。エーザイ川島工園は木曽川とその支流に囲まれた川中、東京ドーム約10個分の広大な敷地内にあります。小社が運営する「松阪証券投信倶楽部」の月例イベントの企画で、30名ほどの会員様をお連れしてこの工園、博物館の見学に行った時に、携帯電話のカメラで撮影してきたものです。

そのほかにはこんなものも展示されていました。
乳房

これは江戸時代の外科医、華岡青洲(はなおか せいしゅう)の乳がん摘出手術の図。実例として証明されている、世界で初めての麻酔を用いた手術(乳癌手術)を成功させた医師です。右側が施術前で、乳房左に大きなしこりが描かれています。そして左側が施術の図でしょうか。しこり部分にメスが入れられ、血が滴る様子が描かれています。実母の於継と妻の加恵が実験台になることを申し出て、数回にわたる人体実験の末、於継の死・加恵の失明という大きな犠牲の上に、全身麻酔薬「通仙散」(別名「麻沸散(まふつさん)」)を完成したそうです。

エーザイ川島工園の見学は、月曜~金曜、10名以上で受け付けてくれます。また、もちろん有料予約制ですが、特製の「薬膳料理」もいただくことが出来ます。皆さんも機会があればぜひ一度、お勧めです。


給食費の未納が26億円に、これって一種の無銭飲食です
文部科学省は1日、昨年度の全国公立小中学校の半数超で、総額約26億円の給食費未納があったことを発表しました。預金の差し押さえに踏み切る自治体もあるなど徴収を強化していますが、不況の影響から経済的な理由が増加、効果は限定的なようです。

学校側に未納の原因を尋ねたところ、こんな結果が… 「保護者の責任感や規範意識の問題」が53.4%、「保護者の経済的な問題」が43.7%でそれぞれ前回調査比6.6%、10.6%上昇。文部科学省は「未納率の上昇は不況の影響が強い」と、まるで他人のせいにしているようです。

冒頭でも紹介しましたが、自治体は徴収強化に動いています。例えば埼玉県。昨年全公立学校に未納防止と徴収事務のマニュアルを配布。入学時に保護者から支払いの「誓約書」提出させているとか… また、福岡市では支払能力があるのに督促に応じず、給食費を滞納していた2世帯の保護者の預金を差し押さえる法的措置に踏み切ったそうです。学校の給食費なのに、ドロドロした、穢れた大人の世界を見せ付けられている感があります。これはまさしく無銭飲食であり、いくら経済的な理由というものの、チンピラの言いがかりの類と変わらないのではないでしょうか。

経済的な問題を抱えた家庭があったとしましょう。昔の親だったら給食費の支払いはどうしていたか… おそらく親自身の食費を削って、子の給食費を支払っていたはずです。それが子を思う親心であり、道徳心やモラルの高い日本人には当たり前の行動だったはずです。

子を思う親心は昔も今も変わらないと思いたいところですが、巷にあふれる凄惨な事件を見れば答えは明らかでしょう。また、道徳心やモラルの低下も否定することは出来ません。何しろ教員たちの組合である日教組が、その理由はさておき、道徳教育を否定しているわけですから… その教え子がたちが成人し、子を持つ親になり、そして給食費を支払わない。経済的な問題を抱えているとは言え、無銭飲食を公然とやってのける大人の道徳心やモラルは決して高いとは言えないのです。

マニュアルや法的措置に踏み切れども、その効果は限定的。数十年単位で考えなければならない対策ですが、問題の根源を絶つには、ズバリ道徳教育の見直し(復活)しかありません。ご注意ください、決して過去の道徳教育の是非を論じているのではありません。気高い日本人気質を取り戻すことが、最も重要かつ解決の近道なのだと思うのです、いかがでしょうか?




プロフィール

証券人(しょうけんびと)

Author:証券人(しょうけんびと)
約13年間の大和証券勤務を経て、1998年1月松阪証券に入社
2006年4月代表取締役社長就任
現在に至る



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